【患者】60代前半 男性
【主訴】半年くらい前、長時間のドライブや庭仕事が続いた後から、腰全体、特に左側に痛みが出て、それからずっと痛みが続いている。
【既往歴】-
【現病歴】約20年前に、腰部の痛みと共に左下肢に痺れが生じ、近医整形外科を受診しブロック注射を受けた。以来時折腰部に痛みが生じるようになり、その度に腰部牽引等の治療を受けるなどして消長を繰り返していた。半年程前に長時間の車の運転と庭仕事が続いた直後から、腰部全体、特に腰部左側に強い痛みが生じ、近医整形外科を受診しレントゲン検査を受けたが異常無しと診断された。以降腰部の痛みは継続しており、何をしても改善の兆しが見えず、家族に相談したところ当院を紹介され来院。
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【現症】腰部左側を中心に腰部全体に安静時痛有り。施術前の腰部押圧深は約0.5cm。
【施術と結果】本症例は、20年以上に亘り腰部痛の消長を繰り返しており、半年程前に悪化して以降痛みが継続していることから、腰部の筋緊張が要因と考えた。
先ず、腰部を触察したところ腰部全体に強い筋緊張を確認した為、第3腰椎高位の腰部側面から緩消法を約10分施術し筋弛緩を確認。結果、腰部押圧深は約1cmと大きくなり、腰部の安静時痛は10から8(NRS改変)と小さくなった。改善が見られた為、続けて同部位周辺に緩消法を約20分施術し筋弛緩を確認。結果、腰部押圧深は約2.5cmと大きくなり、腰部の安静時痛は10から5(NRS改変)と小さくなった。
何をしても改善の兆しが見られなかった腰部痛が一度の施術で半減したことにより、「すごく軽くなった気がする」と非常にお喜びいただいた。