大工仕事に支障をきたしていた右後腋窩ヒダ周辺の痛みの改善例

【現症】右肩自動関節可動域（以下、ROM）外転約150°で右後腋窩ヒダ周辺に痛みが出現。また、右手の拳を左手掌で受け止める動作でも同部位に痛みが出現する。

【施術と結果】本症例は、約1か月前から右後腋窩ヒダ周辺に痛みを訴えており、触察にて痛みを訴える部位の腫脹及び熱感が感じられないことから、痛みが出現する部位の筋緊張による血行不良が痛みの要因と考えた。

　はじめに、痛みが出現する部位を触察すると筋緊張が確認できた。筋緊張部位に緩消法を約4分施術し筋弛緩を確認した結果、右肩ROM外転約150°での右後腋窩ヒダ周辺の痛みが10から0（NRS改変）と消失し、外転約180°と大きくなり、日常生活上の右肩ROM制限は確認できなくなった。右手の拳を左手掌で受け止める動作をしたときの右後腋窩ヒダ周辺の痛みも10から0（NRS改変）と消失した。

　後日、ROM制限と痛みが改善し、大工仕事の作業スピードが向上したとの報告を受けた。