大学生の頃から続く手の冷えが1回の施術で改善した症例
【患者】40代後半、女性
【主訴】1年中手の冷えを感じている。
【既往歴】ー
【現病歴】高校生の頃から肩こりの症状が出始め、その頃から手の冷えを感じていた。大学生の頃から手の冷えが慢性化しており、冬は凍瘡に悩まされる。
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【現症】左右の手に冷えを感じ、来院時も左右とも手指に凍瘡のような症状と発赤がみられた。
【施術と結果】本症例は大学生の頃からの手の冷えを訴えているが、左右の肩こりも発症していることから鎖骨下動脈の圧迫による血行不良が要因と考えた。
まず、両鎖骨上窩を触察したところ、左右鎖骨下動脈と思われる拍動周辺に筋緊張を確認したため、緩消法にて左右それぞれ約1分ずつ弛緩したところ、本人の主観にて手の冷えが左右ともに3割減となった。
症状に改善が見られたため、引き続き同部位を緩消法にて左右それぞれ約2分ずつ弛緩したところ、本人の主観にて手の冷えが左右ともに6割減となり、目視にて発赤が軽減していることが確認できた。
鎖骨下動脈周辺の筋緊張は腰部側面の筋緊張にもり誘発されると考え、腰部側面へと施術を移行した。
腰部側面を触察し、筋緊張が確認できたため、緩消法にて約10分弛緩したところ、本人の主観にて手の冷えが左右ともに消失したと報告を受けた。
「手の赤みが引いていることに驚いた。血液が流れた感じがして、体の芯から温まったようにポカポカしている。」とお喜びいただいた。