【現症】左股関節自動可動域（以下、ROM）屈曲約90°において左鼡径部周辺に運動痛あり。
【施術と結果】本症例は、約１か月前から左股関節の運動痛を訴えており、その要因は左股関節周辺の筋緊張と考えて患部周辺を触察したところ、左鼡径部周辺に筋緊張が確認された。
はじめに、最も強い運動痛を訴える左鼡径部周辺の筋緊張部位に約１分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、左股関節ROM屈曲約90°における運動痛は10から5（NRS改変）となった。引き続き、同部位周辺に約3分施術し筋弛緩を確認した。その結果、左股関節ROM屈曲約90°における運動痛は10から4（NRS改変）となった。十分な筋弛緩を確認したが症状が残存しているため、左鼡径部周辺の運動痛の要因は腰部の筋緊張と考えて腰部を触察したところ、第4腰椎棘突起高位の腰部正中から腰部左側面にかけて広範囲に筋緊張が確認された。施術部位を腰部左側面位変更し、同部位に約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果、左股関節ROM屈曲約90°における運動痛は10から3（NRS改変）となった。引き続き、同部位周辺に約20分施術し筋弛緩を確認した。その結果、左股関節ROM屈曲約90°における運動痛は10から1（NRS改変）となった。
靴下を履くのが来る前より楽になったと喜ばれた。
