【患者】70代前半 女性
【主訴】膝が上がらない
【既往歴】糖尿病 脊柱管狭窄症
【現病歴】因果関係は不明だが、コロナワクチン接種3回目後、約一年前から歩行時に脚が上がりにくくなり、増悪傾向にある。元々の主訴は腰痛で来院されたが、2回目の今回、腰痛よりも困っているとの相談を受け、対応することとなった。近医整形外科にて脊柱管狭窄症と診断を受けているが、今回の症状に関しては受診していない。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】70代前半 女性
【主訴】膝が上がらない
【既往歴】糖尿病 脊柱管狭窄症
【現病歴】因果関係は不明だが、コロナワクチン接種3回目後、約一年前から歩行時に脚が上がりにくくなり、増悪傾向にある。元々の主訴は腰痛で来院されたが、2回目の今回、腰痛よりも困っているとの相談を受け、対応することとなった。近医整形外科にて脊柱管狭窄症と診断を受けているが、今回の症状に関しては受診していない。
続きを読む【施術と結果】本症例は、歩行に不安を抱く程の両下肢の違和感を訴えており、目視・触察にて熱感や腫脹は確認できなかったことから、筋緊張による血行不良が痛みの要因と推測したが、初見時には腰部を中心に行った為、今回は他の要因を考察していこうと考えた。
先ず、椅坐位にて足踏みをするように屈曲動作をしていただき、患者の訴えにある下肢の可動を確認すると股関節関節可動域(以下、ROM)自動、屈曲約100°で、それ以上は力が入らず屈曲困難との訴えがあった。(椅坐位ではあるが、他動では約120°以上は可能であった)。力が入らないとの訴えから、脳への血流を高めることで変化が出るのではないかと推測し、左下肢の方が力が入りにくく感じるとの訴えがあった為、頸部右側の胸鎖乳突筋を触察し筋緊張を確認した。約1分緩消法を施し、筋弛緩を確認した結果、左下肢の股関節ROMは約120°となり、右下肢との可動の差が顕著に出て、患者さんご本人も明らかに左下肢が動かしやすくなったと報告を受けた。
次に、頸部左側も同様に行った結果、股関節ROMも左右差が無くなった。歩行をしていただくと、足が軽くふらつかないで早く歩けるようになったと笑顔でお伝えいただきました。