右大腿部打撲後に残存する引張感と右大腿部痛の改善効果
【患者】10代後半 女性
【主訴】膝を曲げると太ももが引っ張られて痛い。
【既往歴】-
【現病歴】2週間前にサッカーの試合中に相手選手と接触により右大腿部前面が痛くなった。打撲の痛みは消失したが、屈伸運動をすると右大腿部前面の痛みと引張感があり、翌日の試合に影響が出ると考え来院。
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【現症】安静時痛なし。右膝関節屈曲時に右大腿部前面に痛みと引張感が出現。日常生活における腰部関節可動域制限は確認できなかった。
【施術内容・結果】本症例は右膝関節屈曲時に右大腿部前面に痛みと引張感を訴えており、問診により内出血が無い事や、触察により熱感が確認できない事から、右大腿部前面の筋緊張が痛みと引張感の要因と考えた。
初めに、右膝関節屈曲時に痛みと引張感が出現する部位を確認したところ、右膝関節近位15㎝付近を示した為、触察により筋緊張を確認し緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した。結果、右膝関節屈曲時の右大腿部の痛みが10から5(NRS改変)と小さくなり、主観により右大腿部前面の引張感が3割減少したと報告を受けた。再度、痛みの部位を確認したところ右膝関節近位10㎝付近を示した為、触察により筋緊張を確認し緩消法を約3分施術し筋弛緩を確認した。結果、右膝関節屈曲時の右大腿部の痛みが10から0(NRS改変)と消失し、主観により右大腿部前面の引張感が5割減少したと報告を受けた。
次に右大腿部前面の筋緊張は右下前腸骨棘付近を弛緩する事で右大腿部前面の筋弛緩になると考え、触察により筋緊張を確認し緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認した。結果、主観により右大腿部前面の引張感が消失したと報告を受けた。
試合に参加できるとの事で安心して頂けた。