【患者】60代前半 男性
【主訴】1週間前にゴルフをしてから腰痛が悪化して、立っている時や歩く時に痛くて困っている。
【既往歴】狭心症、高血圧症、糖尿病
【現病歴】約7カ月前に腰部右側から右臀部にかけて痛みが生じ、近医整形外科を受診し坐骨神経痛と診断を受け、ブロック注射を2回、トリガーポイント注射を5回受けた。症状は次第に悪化し、約2カ月前から鎮痛薬を処方されていた。最近では右下肢に痺れが生じることも有る。約1週間前にゴルフをしてから痛みが増悪し、鎮痛薬の効果を感じなくなり当院に来院。
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【現症】腰部右側から右臀部にかけて安静時痛有り。起立動作で痛みが増悪する。
【施術と結果】本症例は、誘因無く腰部右側から右臀部にかけて痛みが生じており、約7カ月かけて次第に増悪していることから、腰部右側から右臀部にかけての筋緊張が要因と考えた。
先ず、最も痛みを感じている部位を示してもらったところ右臀部中央周辺を示した為、直上の右腸骨稜周辺を触察したところ筋緊張を確認し、緩消法を約10分施術し筋弛緩を確認。結果、右臀部の痛みは10から5(NRS改変)と小さくなった。改善が見られた為、続けて同部位周辺に緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認。結果、右臀部の痛みは10から0(NRS改変)と消失した。
最も痛みを訴える部位が腰部右側へと移行した為、触察したところ腰部全体に筋緊張を確認し、第3腰椎高位の腰部側面から緩消法を約15分施術し筋弛緩を確認。結果、腰部右側の痛みは10から5(NRS改変)と小さくなった。
帰り際、靴を履く時に「来る前より確かに動きが良い」と変化を実感していただけた。