肩関節周辺の運動麻痺と痛みの改善例

【現症】右腕の挙上と外転で痛みが発生。右肩関節可動域（以下、ROM）屈曲は異常なし、外転約130°で痛みがある。安静時には痛みなし。 屈曲時に力が入らない感じがする。
【治療と結果】本症例は筋トレ時に痛みが発生してから2ヶ月経過しても改善がなく、安静時痛がないことから、肩関節周辺の筋緊張が痛みの要因であると考えた。外転で痛みが出る場所を指で押さえてもらうと三角筋の辺りを差したので、大胸筋か広背筋のどちらかの筋緊張と予想し、大胸筋を触察すると、硬結のような大きさ約1cm以下の筋緊張を確認した。
　緩消法で約2分かけて大胸筋周辺を筋弛緩させ、硬結が消失したのが確認できた。
　結果、外転時の肩の痛みが10から0(NRS改変)と消失した。趣味の筋トレが出来なくて落ち込んでいたので治って嬉しいと喜んで頂いた。