約3ヶ月前から悪化を辿る間欠性破行の改善例

【現症】安静時痛は無し。10分以上の歩行で痛みと痺れが悪化しそれ以上は歩行困難となる。数分間の安静で再び歩行可能になるが、繰り返し破行が発生する。腰部に筋緊張が確認でき、腰部押圧深は両側とも約2cm。
【施術と結果】本症例は、間欠性破行の症状であり、10分以上の歩行で腰部から右下肢全体的に痛みと痺れが発生する。腰部の筋緊張、特に腰椎5番の横突起付近の筋硬結よる下肢への血行不良が痛みと痺れの要因と考えた。安静時の痛みや動作痛はなく、10分以上での歩行時のみに痛みが発生するために、施術後の痛みの変化を当日に確認するのは困難であるので、再度来院時に変化を確認することにして、施術を開始した。
　先ず、緩消法で第3〜4腰椎高位の腰部側面から施術を開始し、約5分の施術で腰部押圧深は約3cmまで軟かくなった。合計で約30分腰部の側面から施術を行い、腰部押圧深は約4cmまで軟かくなった。その日は施術を終了し、約１週間後に来院時に変化を確認したところ、約30分歩いても痛みと痺れは発生しなかったの報告を受けた。まだ引重感が下肢に残っている為に残りの筋緊張を軟らかくしたいと希望をして頂いた。