1ヶ月前から続く左肩から前腕部にかけての痺れの改善例

【現症】痺れは左肩関節約30°水平屈曲及び約90°外転時にのみ左肩関節から左前腕部中下1／3辺り迄発現する。左肩関節痛も現存するが本症例報告に於いては省略する。
【施術と結果】本症例は左肩関節から前腕部にかけての痺れを訴えているが、触察及び目視により腫脹や熱感が認められなかった為、筋緊張による血行不良が要因と考えた。更には筋緊張箇所は腕神経叢の位置ではないかと推測し触察すると左第5から第7頚椎(以下、C5〜C7)高位辺りの頚部左側面に明らかに筋硬結の様な筋緊張が確認できた。
　先ずC7高位の左僧帽筋辺りの筋緊張箇所に緩消法を約30秒行い筋弛緩を確認した。その結果、左肩関節から前腕部にかけての痺れが主観で約５割軽減したのと報告を受けた。効果が確認できた為、更に同箇所を含め筋緊張が確認できたC5高位辺りまで施術範囲を広げ、約10分行い筋弛緩を確認した。その結果、左肩関節水平屈曲約30°、外転約90°の肢位に於ける痺れは消失したとの報告を受けた。
　その後は再発防止の為に必要と考える腰部側面の筋弛緩を約20分行い終了した。
　左肩関節の運動痛はまだ現存するもののしびれが消失し、安堵した様子で帰路につかれた。