【患者】50代前半 女性
【主訴】左足の小趾に力がかかると痛い。寒い日にぞうきんを絞ったときに手が痛くなるような感じで痛む。
【既往歴】左小趾骨折(約4年前)
【現病歴】約4年前に左小趾を骨折し、そのあとから左足部荷重時に左小趾から足背にかけて痛みがある。
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【現症】左足部荷重時に左小趾から足背にかけて荷重痛あり。跛行を呈する。非荷重時の運動痛は確認できなかった。
【施術と結果】本症例は、約4年前の左小趾骨折後から発症しており、左足部荷重痛の要因は患部周辺の筋緊張と考えて触察したところ、左足底外側から左下腿外側にかけて広範囲に筋緊張が確認された。
はじめに、最も強い荷重痛を訴える左第4中足骨・第5中足骨骨間周辺に約1分施術し筋弛緩を確認した。その結果、左足部の荷重痛は10から9(NRS改変)となった。引き続き、同部位周辺に約2分施術し筋弛緩を確認したが、症状に変化は確認できなかった。そのため施術部位を、患部周辺で最も強い筋緊張が確認された左小趾球周辺に移行し、約1分施術し筋弛緩を確認した。その結果、左足部の荷重痛は10から7(NRS改変)となった。引き続き、同部位周辺に約3分施術し筋弛緩を確認した。その結果、左足部の荷重痛は10から6(NRS改変)となった。症状の変化が乏しいため、次に強い筋緊張が確認された左下腿外側遠位1/2周辺に施術部位を移行し、約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果、左足部の荷重痛は10から2(NRS改変)となった。引き続き、同部位周辺に約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果、左足部の荷重痛は10から1(NRS改変)となった。
ここで他部位への施術を希望されたので終了としたが、この時点で跛行はみられなくなった。