【患者】60代後半 女性
【主訴】首を動かすと痛い
【既往歴】ー
【現病歴】約2年前から頚部可動時に痛みが発症し、約3ヶ月前から増悪している。
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【現症】頚部可動域(以下、ROM)自動で後屈約10°、左回旋約10°で第5頸椎正中から約5cm左外側周辺に痛みがあり、頚部から肩にかけて圧重感が常時ある。
【施術と結果】本症例は慢性的な症状であることから、頚部左側周辺可動時の痛みと頚部ROM制限の要因は痛みを訴えている部位周辺の筋緊張によるものと考えた。
触察にて、第5頸椎高位正中から約5cm周辺に強い筋緊張を確認し、約2分緩消法を行い筋弛緩を確認した。結果、頚部ROMは自動で後屈約20°、左回旋約20°と大きくなり、頚部可動時の痛みが10から7(NRS改変)となった。改善がみられた為同部位周辺を約5分施術し、筋弛緩を確認した。結果、頚部ROMは自動で後屈約30°、左回旋約40°となり、頚部可動時の痛みが10から3(NRS改変)となった。
痛みが残存していた為、左肩甲骨上角周辺を触察したところ筋緊張を確認した為、筋緊張部位周辺を約3分施術し、筋弛緩を確認した。結果、頚部ROMは自動で後屈約50°、左回旋約60°となり、頚部左側の痛みが10から1(NRS改変)となり主観で首から肩にかけての圧重感が消失したと喜ばれた。