6ヶ月間毎日続き大学を休学するほどの頭痛が消失した一例
【患者】20代前半 男性
【主訴】6ヶ月前から毎日続く頭痛が辛い
【既往歴】-
【現病歴】約6ヶ月前から誘因なく頭痛が出現し、毎日痛みが続く為、約1ヶ月前に大学病院にてMRI検査を行ったが、異常なしで経過観察となっている。地方の大学に通っていた為、大学を休学し、実家に帰ってきていて休んでいるが、頭痛は変わらず続いているとの事。
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【現症】頭痛は頭部全体に感じると訴えている。両後頚部から両肩上部にかけて安静時にも鈍痛があり、頚部、肩関節の可動域は正常であるが全方向の動きで両後頚部から両肩上部にかけての筋緊張により動かしにくさがある。動きによって痛みが増強する事はなく、左右差もなく、常時両後頚部から両肩上部にかけての広範囲に鈍痛と頭痛がある。
【施術と結果】本症例は、頭部全体の痛みと両後頚部から両肩上部にかけての鈍痛を訴えており、痛みの要因を両後頚部から両肩上部にかけての筋緊張により物と考え、頭部の痛みも後頚部から両肩上部にかけての筋緊張による血行不良と考え、触察にて両後頚部から両肩上部にかけての筋緊張を確認した。痛みの訴えている範囲が広い事と、痛みの限局性がないため腰部の筋弛緩から始める事で両後頚部から両肩上部にかけての広範囲の筋弛緩が出来ると考え、触察にて腰部の筋緊張を確認し、特に筋緊張が強い、第二腰椎高位腰部正中から約6cm外側周辺の筋に緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。
その結果、両後頚部から両肩上部にかけて痛みが10から5(NRS改変)に小さくなり、頭部の痛みも10から5(NRS改変)に小さくなった。症状に変化があるためさらに同部位に緩消法を約10分行い筋弛緩を確認し、その結果両後頚部から両肩上部にかけての痛みが10から3(NRS改変)に小さくなり頭部の痛みは10から0(NRS改変)消失した。
肩凝りの原因と完治までの説明を行い、残りの時間を再発抑制のため腰部の筋弛緩を行い施術を終了した。患者さんから、まずは頭痛を治してそれから今後の事を考えたいと笑顔で帰宅された。