【患者】50代前半 女性
【主訴】腰をやってしまった
【既往歴】―
【現病歴】新聞配達の仕事をしていて配達の準備のため新聞の束を持ち上げた際に腰部にグキッという感覚が走り痛みも出現した。痛みを我慢し配達をしたため、痛みが強くなり職場の方の紹介で当院に来院された。
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【現症】腰椎2番から4番の脊柱起立筋と思われる筋に痛みがあり、特に腰部右側の痛みによって、椅子に座ると立ち上がるまでに約10秒、10歩移動するのに約30秒かかる状態でした。
静止状態では痛みはないが上半身を丸めいていないと痛みが強く出現してしまう。
【施術と結果】本症例は目視しても組織損傷が確認できないため、脊柱起立筋と思われる筋の筋緊張によるものと考え、腰部脊柱起立筋の筋緊張の要因として腰部側面の筋緊張が考えられ、腰部側面に筋緊張を確認し、椅子に座ってもらい痛みなく動ける範囲で左右に身体を倒してもらい腰部側面に緩消法を約10分行い、腰部全体の筋弛緩を確認できた。
その結果、上半身を丸めていなくても痛みが出現しなくなり、椅子から立ち上がるのに約2秒、10歩移動するのに約15秒で動けるようになった。動きの際の痛みが10から5(NRS改変)に小さくなった。症状の変化があるため同部位にさらに15分緩消法を行い筋弛緩を確認した。その結果、座位から立位動作、歩行動作での痛みが10から2(NRS改変)に小さくなった。
5日後の再来院された患者さんから施術後の翌日から仕事が出来るようになったと喜びの報告をいただいた。