【患者】30代前半 女性
【主訴】右耳の奥から右の頭にかけて痛くて寝れない。
【既往歴】-
【現病歴】約2日前から特に誘因なく片頭痛が発生し、近医脳神経外科で検査したが異常は確認されなかった。鎮痛剤を処方されたが来院された当日は服用していない。
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【現症】右側頭骨辺りから右耳深部にかけて痛みが発生し、消長を繰り返す。
【施術と結果】本症例は約2日前から右側頭骨周辺から右耳深部にかけて痛みが発生し、近医脳神経外科で異常が確認されなかったことから、頚部の筋緊張による頭部への血行不良が痛みの一つの要因と考えた。
まず、痛みが発生する部位を指1本で示してもらったところ、右側頭骨から右耳周辺を示した為、右側頭骨の真下に位置する乳様突起周辺を触察すると胸鎖乳突筋付着部周辺に筋緊張を確認した。同部位周辺に緩消法を約30秒行い、筋弛緩を確認した。その結果、右側頭骨から右耳深部周辺の痛みは10から5(NRS改変)と減少した
。変化が確認できた為、さらに同部位周辺の筋緊張部位に約30秒緩消法を行い、筋弛緩を確認した。その結果、右側頭骨から右耳深部周辺の痛みは10から0(NRS改変)と消失した。残りの時間は再発予防の為、頚部の筋緊張の要因と考えられる腰部に緩消法を施術し、筋弛緩を確認して終了した。
「頭が痛くて睡眠不足だったので、痛みが取れてゆっくり眠れそうで良かった。」と安心した様子で笑顔で帰路につかれた。