【患者】50代後半 女性
【既往歴】―
【主訴】3年前から右のお尻が痛い。
【現病歴】約3年前、特に要因なく右殿部痛が発生した。約15分の座位姿勢により右殿部の痛みが増悪する。
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【現症】約15分の座位姿勢により、右殿部痛が増悪した。日常生活動作に問題はないが右殿部に圧痛を確認した。
【施術と結果】本症例は、約3年前から右殿部痛を訴えており、触察により中殿筋辺りに圧痛を確認した為、右中殿筋の筋緊張による血行不良が痛みの要因と考えた。
最も痛みを訴える右殿部から真上の位置である右腸骨稜周辺を触察したところ第4腰椎高位で棘突起より右外側へ約8cm周辺に筋緊張を確認した。緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した。結果、右殿部の痛みが10から0(NRS改変)と消失した。
残りの時間は再発防止の為、腸骨稜周辺の筋緊張を誘発すると考えられる腰部側面への施術に移った。触察にて腰部側面に筋緊張を確認した。緩消法にて約25分施術し、筋弛緩を確認した。腰部側面の押圧深は約2cmから4.5cmとなり施術を終了した。
「こんな簡単にお尻の痛みが取れるんですね。これなら自分でも簡単に家でセルフケアが出来そう。」と喜んだ様子で笑顔で帰路につかれた。