【患者】40代前半 女性
【主訴】1年中両足膝から下が冷え、特に足首から下が冷える。
【既往歴】子宮筋腫
【現病歴】約10年以上前、事務仕事を始めてから足の冷えを感じるようになり、特に両方の足先が冷える。
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【現症】両下腿の冷えは左右とも同程度あり1年中冷えを感じる。
【施術と結果】本症例は約10年以上前から足趾の右下腿部の筋群の持続的な冷えを訴えており下肢へ走行する動脈の圧迫による血行不良が冷えの要因であると考えた。
特に足関節から足趾の冷えを強く訴えている為、膝窩動脈周辺の筋緊張が強く血行不良を発生していると推測した。まず、左膝窩正中より遠位約4cmまでの範囲に強い筋緊張を確認し、同範囲に緩消法にて約2分施術し筋弛緩を確認した。結果、左下腿の冷えは主観でほぼ消失したと報告を受けた。
次に右膝窩動脈周辺を触察したところ、膝窩正中より遠位約3cmまでの範囲に強い筋緊張を確認し、緩消法にて約2分施術し筋弛緩を確認した。結果、右下腿の冷えは主観で約5割減との報告を受けた。筋弛緩したにも関わらず冷えがまだ半分残っていた為、右下腿部の筋群を触察すると、右下腿三頭筋中央部周辺に強い筋緊張を確認した為、同部位周辺に緩消法を約3分施術し、筋弛緩を確認した。結果、右下腿の冷えは主観でほぼ消失したと報告をうけ、体全体がなんだか暖かく感じると喜ばれた。