【患者】70代前半 男性
【主訴】体全体、特に背中が動くと痛い
【既往歴】腎細胞癌(現在も治療中)
【現病歴】約半年前から誘因なく全身に筋肉痛のような痛みが発生し悪化の一途を辿った。
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【現症】動作毎に頚部、背部、腰部全体的に痛みが発生する。全身に筋肉痛のような倦怠感を感じている。安静時には痛みはないが、就寝時に背部に痛みが生じ中々寝付けない。
【治療と結果】本症例は約半年前から続く全身に及ぶ慢性的な痛みであり本人も筋肉痛と訴えていることから、筋緊張から起こる血行不良による痛みであると考えた。
触察にて腰部全体の強い筋緊張を確認。施術開始前の腰部押圧深は両側共に約2cmだった。腰部側面より緩消法で筋弛緩させていき、約5分施術をすると動作時に生じる背部の痛みは10から8(NRS改変)と小さくなった。引き続き腰部側面から第3腰椎高位付近を弛緩させていき合計で約20分施術したところ主訴である動作時に生じる背部の痛みは10から4(NRS改変)と小さくなり、全身の倦怠感も本人の主観で5割以上改善した。
現在癌の治療をしていることもあり、体のだるさなどは仕方ないと諦めかけていたが、楽になることを知って喜んで頂いた様子だった。