【患者】60代前半 男性
【主訴】飛蚊症は20年くらい前からだが、ここ最近症状が悪くなった。
【既往歴】腰椎椎間板ヘルニア
【現病歴】約20年程前から右眼のみ飛蚊症の症状があった。ここ1ヶ月前くらいから症状が悪化している。約6年前に近医眼科を受診したが特に治療はしていない。
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【現症】飛蚊症の症状として20年くらい前から黒い点(約1mm)が見えるが、ここ1ヶ月程前から黒い糸くずの様なもの(約5mm)が時々見える様になった。視力低下などの他の症状はない。
【施術と結果】本症例は飛蚊症の症状であると考察し、過去にも同様な症状の患者さんを筋弛緩により改善できた前例があった為、本症例も右眼への血行不良に関わる筋の筋弛緩をして結果を見ることとし、施術を開始した。
先ず右内頚動脈周辺の筋である胸鎖乳突筋付着部の乳様突起辺りの筋緊張を触察により確認し、緩消法を約1分行い筋弛緩を確認した。その結果、飛蚊症の症状はご本人の主観では変化がなかった。次に右頚動脈洞周辺の筋緊張を触察により確認し、緩消法を約1分行い筋弛緩を確認した。その結果、主観で黒い糸くずの様なものが薄く感じられるとの報告を受けた。効果が確認できた為、引き続き右頚動脈洞周辺並びにその下方である右総頚動脈周辺の筋緊張部位を触察より確認し、緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。その結果、黒い糸くずの様なものが主観で約5割薄く感じられるとの報告を受けた。
効果が認められた為、引き続き同部位周辺の筋弛緩を行ったが、それ以上の効果が認められなかった為、施術箇所を頚部の筋緊張の根本的な要因と考える腰部の筋緊張を触察により確認し、残り約20分腰部の筋弛緩し終了した。後日、黒い点(約1mm)の見え方は変わらないが、黒い糸くずの様なもの(約5mm)は気にならない程度まで軽減したとの喜びの報告を受けました。