【患者】40代後半 男性
【主訴】腰が痛くて2日間動けなかった
【既往歴】-
【現病歴】約10年前から慢性腰痛があり。約14日前から腰部の痛みが誘因なく悪化。特に朝の起床時が腰部の痛みが酷く、約15分かけてゆっくりと動かないと起き上がれない状態になっているが動き始めると痛みが和らぎなんとか仕事は出来ていたが、5日前に前屈みになった際にビキッと腰部に痛みが走り、2日間痛みでほとんど動けなくなってしまった。その後少し痛みが改善し当院に来院された。
続きを読む
【現症】腰部脊柱起立筋全体に痛みがあり、胸腰部前屈約40°、後屈約40°でともに痛みがあるが、特に後屈が痛い。歩行時も胸腰部を前屈させていないと腰部が痛いと訴えている。
【施術と結果】本症例は脊柱起立筋と思われる筋に痛みを訴えており、痛みの要因を脊柱起立筋と思われる筋の緊張と考え、さらに脊柱起立筋と思われる筋の緊張の要因を腰部側面の筋緊張と考え、腰部側面に緊張した筋肉を確認し、緩消法を約5分行い、腰部側面の筋弛緩を確認できた。
その結果、胸腰部後屈時の痛みが10から9(NRS改変)に小さくなり、前屈時の痛みが10から5(NRS改変)に小さくなった。次に後屈時の痛みの要因を腹部の筋緊張と考え、腹部の筋緊張を確認し、腰椎3番から5番の高さ背中から13cmの場所周辺に緩消法を約15分行い、腹部の筋弛緩を確認できた。その結果、胸腰部後屈時の痛みが10から5(NRS改変)に小さくなり、前屈時の痛みが10から2(NRS改変)に小さくなった。
再び腰部側面に緩消法を約15分行い、さらに腰部側面の筋弛緩を確認できた。その結果、胸腰部後屈時の痛みが10から3(NRS改変)に小さくなり、前屈時の痛みが10から0(NRS改変)と消失した。
歩行時の胸腰部の前屈姿勢が改善され正常歩行になっているのが目視にて確認出来た。
患者さんから一回でこんなに良くなるとは思わなかったと喜んで頂いた