【患者】40代後半 女性
【主訴】事務仕事を始めてから片頭痛がするようになり、最近は毎日鎮痛剤を飲んでいる。
【既往歴】ー
【現病歴】約10年前から片頭痛が発症し、約5年前から頭痛で目が覚めたりしていた為、脳の検査を受けたが異常が無いと言われ鎮痛剤を服用している。
続きを読む
【現症】来院時後頭部全体に頭痛有り。頚部背側にも安静時痛有り。
【施術と結果】本症例は長年片頭痛が続き頚部背側の痛みを訴えている為、頚部の筋緊張が要因であると考えた。
まず頚部背側の最も痛みを訴えている部位を触察したところ、第3頚椎高位で棘突起から左右約2cm外側の部位に筋緊張を確認した。緩消法にて左右それぞれ約30秒ずつ施術し、筋弛緩を確認した。結果、頚部背側の安静時痛は10から4(NRS改変)となった。頭痛は10から9(NRS改変)であった。
頚部背側の痛みを訴える部位が変化した為、触察したところ第3頚椎高位で棘突起から左右約3cm外側の部位に筋緊張を確認し、左右それぞれ約30秒ずつ施術し筋弛緩を確認した。結果、頚部背側の安静時痛は10から1(NRS改変)となったが頭痛は10から8(NRS改変)と変化が少なかった為、次に頚部両側の胸鎖乳突筋周辺を触察したところ、全体的に筋緊張を確認した。左右それぞれ約1分施術し筋弛緩を確認した。結果、頭痛は10から5(NRS改変)となった。改善が見られた為、左右それぞれ同部位周辺を約1分施術し、筋弛緩を確認した。結果、頭痛は10から1(NRS改変)となり、長年悩んで来た頭痛が改善した事にとても喜ばれた。