5年以上前から続く左肘関節から左肩関節にかけての痛みが5分の施術で改善した例

【現症】安静時痛あり。左肩関節屈曲約90°、外転約90°で痛みを訴え、可動域に制限がみられる。左肘関節可動域に制限は確認できなかった。
【施術と結果】本症例は、階段からの転落時に左手を着いたことで左肘関節から左肩関節にかけての痛みが発生しているが、受傷より5年以上が経過していることと、石灰沈着部があるとの診断を受けていることから、肩関節周辺の筋緊張により上腕筋周辺に石灰沈着が発生したことが一つの要因であると考えた。
　 まず、肩関節周辺を触察し、大胸筋周辺に筋緊張が確認できたため、緩消法にて約1分弛緩したところ、左肘関節から左肩関節にかけての痛みが10から7(NRS改変)となり、左肩関節屈曲約120°、外転約150°となった。痛みと可動域に改善がみられたため、引き続き同部位を緩消法にて約2分弛緩したところ、左肘関節から左肩関節にかけての痛みが10から3(NRS改変)となり、左肩関節の可動域制限は確認できなくなった。ここで、大胸筋は比較的弛緩したため、大胸筋の筋緊張の要因であると考えられる腰部側面の筋緊張に施術を移った。
　 腰部側面の筋緊張を確認し、緩消法にて約2分弛緩したところ、左肘関節から左肩関節にかけての痛みが10から0(NRS改変)となった。「何をしても良くならなかったので、手術しかないのかと思っていた。腰の筋肉が軟らかくなれば痛みが消えるということがよくわかった。自分でやり方を覚えます。」と笑顔で報告を受けた。