腰部手術経験のある左臀部痛の改善例

【現症】立位にて胸腰部関節可動域（以下、ROM）が自動で屈曲約30°から左臀部に痛みがある。
【施術と結果】本症例は、左臀部周辺の痛みを訴えており、痛みの要因は痛みを訴えている部位周辺から真上にある左腸骨稜周辺の筋緊張と考えた。
　 触察にて左腸骨稜周辺の筋緊張を確認し、緩消法を約3分施術し筋弛緩を確認した。結果、胸腰部屈曲動作時に左臀部周辺の痛みが10から8（NRS改変）と小さくなった。改善が見られた為、引き続き同部位周辺に緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認した。結果、胸腰部屈曲動作時に左臀部周辺の痛みが10から7（NRS改変）と小さくなった。
　 左臀部周辺の痛みの軽減度合が少なくなった事もあり、左腸骨稜周辺の筋緊張は腰部側面の筋緊張が要因と考え、触察にて筋緊張を確認し、緩消法を約20分施術し筋弛緩を確認した。結果、胸腰部屈曲動作時に左臀部周辺の痛みが10から1（NRS改変）と小さくなり、立位にて胸腰部ROMが自動で屈曲約45°と大きくなった。
　 胸腰部屈曲動作を行いながら、患者さんの身体介助をやりやすくなると喜びの報告を受けた。