【患者】30代前半、女性
【既往歴】―
【主訴】1か月前に寝違えた後から首がつっぱる。
【現病歴】約1か月前に寝違えてから頚部左側がつっぱる。自己判断でマッサージやストレッチを行ったが改善しないため当院受診された。
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【現症】約1か月前に寝違え、安静時にも左胸鎖乳突筋周辺につっぱり感が発生。頚部右回旋約30°でつっぱり感は憎悪するが、頚部に日常生活上の可動域制限は確認できなかった。
【施術と結果】本症例は、左胸鎖乳突筋周辺のつっぱり感を訴えており、寝違えた際に左胸鎖乳突筋周辺が過緊張となり、その緊張が残存するものと考えた。
左胸鎖乳突筋周辺を触察し、筋緊張を確認。緩消法にて約1分弛緩したところ、左胸鎖乳突筋周辺のつっぱり感が主観で3割減となった。つっぱり感に改善がみられたため、引き続き同部位を緩消法にて約1分弛緩したところ、左胸鎖乳突筋周辺のつっぱり感が主観で7割減となった。引き続き同部位に緩消法を行ったが、筋弛緩の度合いが芳しくなかったため、左胸鎖乳突筋周辺の筋緊張を誘発すると考えられる腰部側面へと施術部位を移行した。触察にて腰部側面に筋緊張を確認し、緩消法にて約10分弛緩したところ、左胸鎖乳突筋周辺のつっぱり感が主観で消失したと報告を受けた。
ご本人の都合で短時間の施術となったが、「腰の筋肉が軟らかくなれば痛みもつっぱり感も消えるということがよくわかった。自分でやり方を覚えます。」と喜びの表情であった。