2年前から続く左肩関節可動域制限が改善した例

【現症】肩関節可動域（以下、ROM）は、自動にて左外転約50°で痛みが出現するが、安静時痛は確認できない。
【施術と結果】本症例は、約２年前から続く肩ROM制限を伴う痛みを訴えているが、その要因として肩関節周辺の筋緊張が考えられた。　 まず、触察にて左大胸筋遠位部周辺に筋緊張を確認した。同部位周辺に緩消法を約2分行い、筋弛緩を確認した。結果、肩ROM左外転約50°での痛みは10から0(NRS改変)となり、肩ROM左外転約120°まで可能となった。
　 左大胸筋遠位部周辺から下方へ約3cm周辺の筋に痛みを訴えた為、同筋緊張部位に緩消法を約2分行い、筋弛緩を確認した。結果、肩ROMは左外転約150°まで可能となり、肩ROMの痛みは10から0(NRS改変)と消失した。腰部側面の筋緊張が肩関節周辺の筋緊張を誘発すると考え、再発防止の為、触察にて腰部側面の筋緊張を確認し、緩消法にて約20分弛緩し施術を終了した。
　 「こんな優しい施術で痛みが消えるなんて。」と驚かれた様子で笑顔で帰路につかれた。「今も痛みがなく絶好調。」と後日、喜びの連絡をいただいた。