【患者】10代後半 女性
【主訴】左膝を曲げたり、歩いている時が痛い。
【既往歴】ー
【現病歴】朝の通学中に自転車同士で衝突し転倒。左膝関節周辺に痛みが発生。学校の保健室にてRICE処置を受ける。
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【現症】左膝関節可動域(以下、ROM)が自動で屈曲約80°・伸展約-20°で左膝関節周辺に痛みがある。歩行時痛があり、跛行している。
【施術と結果】本症例は、衝突・転倒により左膝関節周辺に痛みを訴えており、目視・触察にて腫脹や熱感が確認出来る事から、外傷性の痛みの可能性を考え、受傷部位より近位部の筋緊張による血行不良を改善する事で痛みが軽減すると考えた。腫脹や熱感が確認出来る事から、痛みを訴えている左膝関節付近を避けて触察したところ、左大腿四頭筋遠位1/3内・外側周辺の筋緊張を確認し、まず、左大腿四頭筋遠位1/3内側周辺に緩消法を約3分施術し筋弛緩を確認した。結果、左膝関節屈曲・伸展動作時の左膝関節周辺の痛みが10から7(NRS改変)と小さくなった。改善が見られた為、引き続き同部位周辺に緩消法を約3分施術し筋弛緩を確認した。結果、左膝関節屈曲・伸展動作時の左膝関節周辺の痛みが10から6(NRS改変)と小さくなった。
痛みの軽減度合が少なくなった事もあり、次に、左大腿四頭筋遠位1/3外側周辺に緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認した。結果、左膝関節屈曲・伸展動作時の左膝関節周辺の痛みが10から3(NRS改変)と小さくなり、左膝ROMが自動で屈曲約100°・伸展約0°と大きくなった。また、歩行時の左膝関節周辺の痛みが10から3(NRS改変)と小さくなり、目視・触察にて腫脹や熱感が軽減し、跛行が主観により約8割軽減したと報告を受けた。
左膝の痛みが減り腫れが引いてきたと驚きながら笑顔で喜びの報告をいただいた。自転車同士で衝突した衝撃のせいか、疲れてきたとの事で施術を終了した。
【その他】衝突や転倒している為、外傷性による症状の疑いも考慮し、医療機関での検査を勧めたうえで施術を行った。