2年以上続く夕方に発症する右下肢の痺れの改善例 【患者】70代前半、女性 【既往歴】― 【主訴】夕方に炊事を始めると右足がしびれる。 【現病歴】2年以上前から、特に誘因なく右下腿の痺れを発症。朝は調子が良いのだが、夕方に炊事を始めると必ず痺れが出る。 続きを読む 【現症】夕方に炊事をはじめると右下腿に強い痺れを発症する。大腿や足に痺れは感じない。 【施術と結果】本症例は、右下腿の痺れを訴えているが、可動域制限を伴う肩の痛みの訴えであるが、その要因として、肩関節周辺の筋緊張が考えられた。 肩関節周辺を触察すると、上腕骨小結節稜周辺に筋緊張が確認できたため、緩消法にて約1分弛緩したところ、肩関節外転約90°での痛みは10から0(NRS改変)となり、肩関節外転時の可動域制限は確認できなくなった。 痛みは消失したが、再発防止のため、上腕骨小結節稜周辺の筋緊張を誘発すると考えられる腰部側面の筋緊張を弛緩することとした。腰部側面を触察し、筋緊張を確認。押圧深約2cmであった。緩消法にて約15分弛緩したところ、押圧深約4cmとなった。「腕がこんなに軽く動くようになるなんて驚いた。長く悩んでいたのが噓みたい。」と喜びの表情であった。