就寝時2時間おきに目覚めてしまう背部痛の改善例

【現症】頚部と腰部2ヶ所に圧迫骨折があり背中が約50°前傾湾曲している。仰臥位は痛みで出来ない。座位は可能であるが、痛みを伴う状態である。
【施術と結果】本症例の前傾姿勢による仰臥位が困難な要因として、大腰筋周辺部の筋緊張であると推察した。
　腰部は筋緊張が強く、座位及び仰臥位が困難な為、左右側臥位にて腹部深部の大腰筋を目指し、腹部側の肋骨下部から左鼡径部周辺部を触察すると筋緊張を確認した。
　まず右側臥位にて緩消法を約15分行い、筋弛緩を確認した。次に左側臥位になり腹部肋骨下部から鼡径部周辺部にかけて約15分緩消法を行った。筋弛緩を確認した。前傾湾曲は約40°となった。
　後日、就寝時仰臥位はまだ出来ないが、側臥位のままでも5時間以上眠れ、起床時の体は非常に楽だったと報告頂いた。