【患者】70代前半 女性
【主訴】歩くと膝が痛い
【既往歴】ー
【現病歴】約1年前から朝のウォーキング時に左膝関節内側に痛みが発生し、約3ヶ月前に右膝関節にも痛みが発生、ウォーキングを中止している。
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【現症】両膝関節共歩行時に痛みが出現する。日常生活において膝関節の可動域制限は確認出来なかった。主観で左膝関節に比べ右膝関節の痛みはやや弱い。
【施術と結果】本症例は両膝関節に痛みを訴えており両膝関節周辺部の筋緊張が痛みの要因であると考えた。
はじめに、左膝関節内側の疼痛部位を触察したところ筋緊張を確認し、緩消法にて約40秒施術し、筋弛緩を確認した。結果、歩行時左膝関節の痛みが10から8(NRS改変)となった。引き続き同部位周辺の筋緊張部を約1分施術し、筋弛緩を確認した。結果、歩行時の左膝関節の痛みが10から5(NRS改変)となった。左膝関節の痛みが軽減したことにより右膝関節の痛みが顕著になった為、右膝関節内側の筋緊張部位に緩消法を約1分施術し、筋弛緩を確認した。結果、歩行時の右膝関節の痛みが10から5(NRS改変)となり、歩行時の膝関節の痛みの左右差が消失した。
次に両膝関節の痛みが残存している為、両大腿直筋起始部付近の両下前腸骨棘付近の筋緊張を確認し、緩消法にて約2分施術し筋弛緩を確認した。結果、歩行時の両膝関節の痛みが10から3(NRS改変)となった。引き続き同部位周辺を約5分施術し、筋弛緩を確認した。結果、歩行時の両膝関節の痛みが10から0(NRS改変)となった。
後日、痛みなくウォーキングを再開することができたと報告を受けた。