【患者】70代前半 女性
【主訴】右のお尻と太ももの後が痛くて、立ち上がる時や座る時が一番痛い。歩いている時も痛い。
【既往歴】ー
【現病歴】約20年前の草取り中に腰部両側、右臀部、右大腿部に痛みが発生してから、度々強い痛みが出現するようになり、3日前に誘因なく右臀部から右大腿部背側に強い痛みが出現。椅子からの起立動作時と、着座動作時の痛みが日常生活で一番困っているとの事。
続きを読む
【現症】椅子からの起立動作時の臀部離床期と、着座動作時の身体重心下降期に、右臀部から右大腿部背側に痛みがある。歩行時痛あり。
【施術と結果】本症例は、椅子からの起立動作時と、着座動作時に右臀部から右大腿部背側に痛みを訴えており、触察にて熱感、腫脹が確認出来ず、痛みの要因は痛みを訴えている部位周辺から真上にある右腸骨稜周辺の筋緊張と考え、触察にて右腸骨稜周辺の筋緊張を確認し、緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認した。結果、椅子からの起立動作時の臀部離床期による右臀部から右大腿部背側の痛みが10から8(NRS改変)と小さくなり、着座動作時の身体重心下降期による右臀部から右大腿部背側の痛みが10から8(NRS改変)と小さくなった。改善が見られたため、引き続き同部位周辺に緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認した。結果、椅子からの起立動作時の臀部離床期による右臀部から右大腿部背側の痛みが10から6(NRS改変)と小さくなり、着座動作時の身体重心下降期による右臀部から右大腿部背側の痛みが10から7(NRS改変)と小さくなった。
痛みの軽減度合が減った事もあり、腸骨稜周辺の筋緊張は腰部側面の筋緊張が要因と考え、触察にて筋緊張を確認し、緩消法を約20分施術し筋弛緩を確認した。結果、椅子からの起立動作時の臀部離床期による右臀部から右大腿部背側の痛みが10から2(NRS改変)と小さくなり、着座動作時の身体重心下降期による右臀部から右大腿部背側の痛みが10から3(NRS改変)と小さくなり、最後に歩行時痛を確認すると10から2 (NRS改変)と小さくなった。
椅子からの起立動作と着座動作を行い、これだけ痛みが軽減すれば日常生活が楽になると笑顔で喜びの報告を受けた。