約1年前から続く投球動作時の右肘痛の改善効果

【現症】投球動作であるコッキング後期に右内側上顆付近に痛みが出現する。硬式ボールで実際に投球すると痛みが出るが、その他の動作や負荷では痛みは感じないが、軽い屈曲進展動作で違和感がある。
【施術と結果】本症例は投球動作時に右内側上顆の痛みであり、手術後に痛みの場所が約1cm移動した上に痛みが悪化したことから、手術の後遺症として内側上顆付近で筋肉が硬結したことが要因と考えた。右肘周辺を触察してみたが特に目立った筋緊張は見つからなかった。
先ずは約5分かけて内側上顆周辺の筋肉を緩消法で弛緩させていき違和感の変化を確認したが、特に変化が無かったので、手術の傷跡に沿って内側上顆の骨膜付近を狙い緩消法で弛緩させた結果、違和感が主観で1割軽減したと報告を受けた。その後も同じ場所を約30分かけて弛緩させたところ屈曲進展動作時の違和感は主観で4割ほど軽減した。