20年間消長を繰り返すインピンジメント症候群の改善効果

【現症】自動運動にて右肩関節外転約70度から約120度の間で痛みが上腕骨大結節部に出現。約120度以上挙げると痛みは消失する。右肩関節のその他の動きでは痛みはなく、関節可動域制限も無い。
【施術と結果】本症例は右肩関節の外転時痛を訴えており、痛みの要因を右肩関節周辺の筋緊張による物と考え、触察にて棘上筋と思われる筋に筋緊張を確認し、同部位の筋に緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。
　その結果、右肩関節外転約70度から約120度の間での痛みが10から5（NRS改変）に小さくなった。症状の変化が良いため、同部位に緩消法を約3分行い筋弛緩を確認した。
　その結果、右肩関節外転約70度から約120度の間での痛みが10から0（NRS改変）に消失した。その後は痛みの再発抑制のため、腰部側面の筋に約20分緩消法を行い施術を終了した。
　施術後に患者さんがテニスのサーブを打つ動作を数回しても右肩関節の痛みが無い事に大変喜ばれて頂いた。