【患者】60代後半 男性
【主訴】前屈みになってしばらくすると腰が痛くなる。お尻の奥が痛い。起き上がると痛い。
【既往歴】腰部脊柱管狭窄症、変形性腰椎症
【現病歴】約2年前から腰部に痛みが発症。年間50回程ゴルフをプレーしていたが、痛みが強くなってきた事によりゴルフに行くことが激減している。前日に草むしりをしたことにより来院時の痛みは強いとの事。
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【現症】立位からしゃがみ込み動作を約30秒維持し、その後の立ち上がり動作時に腰部から右臀部に痛みが出現。右臀部深層部に痛みの訴え。安静時痛無し。
【検査所見】レントゲン写真にて、腰椎の経年性変化あり。圧迫骨折なし。
【施術内容・結果】本症例は、腰部と右臀部深層部に痛みを訴えており、触察及び目視により、熱感、腫脹が確認できず、腰部の筋緊張が要因と考えた。
初めに、施術者①が腰部を触察したところ、腰部全体の筋緊張を確認したため、腰部側面より緩消法を約3分施術し、筋弛緩を確認した。結果、立位からしゃがみ込み動作を約50秒維持しても痛みが出現せず、立ち上がり動作時の腰部から右臀部の痛みが10から5(NRS改変)と小さくなった。
痛みの変化が確認出来た事から、引き続き腰部の筋緊張部に施術者②が緩消法を約10分施術し、筋弛緩を確認した。結果、立位からしゃがみ込み動作を約80秒維持しても痛みが出現せず、立ち上がり動作時の腰部から右臀部の痛みが10から3(NRS改変)と小さくなった。
引き続き腰部の筋緊張部に施術者③が緩消法を約5分施術し、筋弛緩を確認した。結果、立位からしゃがみ込み動作を約110秒維持しても痛みが出現せず、立ち上がり動作時の腰部から右臀部の痛みが10から2(NRS改変)と小さくなった。
症状の変化が少なかった為、腸骨稜周辺部を触察したところ、右腸骨稜筋付着部付近に筋緊張を確認した。施術者④が緩消法を約5分施術し、筋弛緩を確認した。結果、立位からしゃがみ込み動作を約150秒維持しても痛みが出現せず、立ち上がり動作時の腰部から右臀部の痛みが10から1(NRS改変)と小さくなった。主観により「だいぶ痛みが減って楽になった。動きやすくゴルフに行ける。」との報告を頂いた。
ここで、別部位の施術を希望されたために本症例の施術は終了した。
【その他】本症例は、しん整形外科にて、緩消法認定技術者の①渡邉・②清水・③筆者(小林)・④秦の4名で順次施術を行った症例であり、部位ごとに施術者が変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査は施術者④が行った。