半年前から続く耳鳴りが約2分で消失した改善例

【現症】耳鳴りは左右共に現存し、
キーンという金属音を絶えず感じる。左右差があり、左耳優位である。難聴及び目眩は伴わない。
【施術と結果】本症例は難聴、目眩のない耳鳴りを訴えており、耳鼻科への受診はないが、血行不良やリンパ液の流れの悪化が関与し、それらの要因として筋緊張によるものと考えた。先ず、左右下顎骨関節突起後方の浅側頭動脈周辺の筋緊張を触察により確認し、同部位に緩消法を約30秒行い筋弛緩を確認した。
　その結果、主観で右耳の耳鳴りは消失し、左耳の耳鳴りは5割減少した。効果が認められた為、更に同部位に30秒行い筋弛緩を確認した。
　その結果、主観で左耳の耳鳴りは7割減少した。この時点で同部位の筋が弛緩した為、施術部位を同じ外頚動脈の枝である後耳介動脈周辺の筋に移行した。顎ニ腹筋付着部辺りの乳様突起前方を触察すると筋緊張が確認できた為、同部位に緩消法を約1分行い筋弛緩を確認した。その結果、左耳の耳鳴りは主観で消失した。その後は外頚動脈周辺の筋緊張が残存する事を触察により確認出来た為、同部位に緩消法を左右約2分ずつ行い筋弛緩させ、再発防止の目的で頚部の筋緊張の要因と考える腰部側面の筋緊張部位を触察により確認し、同部位に緩消法を行い終了した。諦めていた耳鳴りが僅か2分程で消失し、大変喜んでいただいた。