【患者】10代前半 女性
【主訴】耳周辺がいつも痛い
【既往歴】ー
【現病歴】約2週間前から、誘因なく両耳周辺に痛みが発生し、頭痛が伴うこともある。
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【現症】動作による痛みは無く、安静時痛がある。頚部や背部から腰部に倦怠感、引張感、痛みがある。頚部に日常生活上の可動域制限は確認できない。触察にて頚部全体に強い筋緊張を確認できた。
【施術と結果】本症例は、誘因なく両耳周辺に痛みと、頚部全体に倦怠感、引張感、痛みが発生しており、患者は新体操の選手であり、日々のトレーニングとして各関節の過度な伸展を繰り返し行なっていることから、頚部の筋緊張が要因となり耳周辺の痛みが発生していると考えた。
痛みが生じる部位を示してもらったところ、乳様突起付近を示したので、胸鎖乳突筋の周辺を触察したところ、全体的に筋緊張を確認した。緩消法で両側を約2分ずつ施術し筋弛緩を確認した結果、耳の痛みは10から7(NRS改変)と小さくなった。
改善が見られたため、続けて頚部周辺の筋緊張を触察しながら緊張が強い部分に緩消法を約10分施術し筋弛緩を確認した結果、耳の痛みは10から3(NRS改変)と減少した。また、主観により頭痛が軽くなったと喜んでいる様子だった。