約2年間常時感じていた左下腿のしびれが約30秒の施術で改善した例
【患者】 80代前半、女性
【既往歴】 高血圧症
【主訴】 約2年前から左のふくらはぎの痺れがずっと続いている。
【現病歴】 約10年朝の散歩を日課としているが、約2年前の散歩中に左下腿に痺れが出現し、それ以降常時しびれている。近医受診されたが異常なしとの診断であった。
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【現症】 安静時も下腿背面にしびれがある。立位でも座位でもしびれは同程度とのこと。
【施術と結果】 本症例は、左下腿背面のしびれを訴えており、近医にて異常なしとの診断を受けていることから、腸骨稜周辺の筋緊張による血行不良が要因であると考え、腸骨稜周辺を触察にて確認したところ、筋緊張が確認できたため、緩消法にて約10秒施術すると筋弛緩が確認でき、「しびれが消え始めた」と報告を受けた。
さらに約20秒筋を弛緩したところ、しびれが主観で消失したと報告を受けた。「脳に異常があるのではないかと心配していたので、しびれが消えて安心した」と手を叩いて喜ばれた。しびれは消失したが、腸骨稜周辺の筋緊張は残存していたため、緩消法にて約10分弛緩したところ、腸骨稜周辺の筋は比較的弛緩し、「足全体がすっきりした」と報告を受けた。
さらに、腰部側面の筋緊張が腸骨稜の筋緊張を誘発すると考えられたため、再発防止を目的とし、腰部側面の筋緊張を緩消法にて約10分筋を弛緩したところ、「足が軽くなり、冷えもなくなった。今日来て本当によかった。」と笑顔で帰路につかれた。