【患者】80代後半 女性
【主訴】歩くときに左のふくらはぎが痛くて辛い
【既往歴】脊柱側弯症
【現病歴】約半年前に左下腿後面に痛みを発症し徐々に増悪している。跛行を呈するほどではない。
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【現症】歩行時に初期接地から立脚中期に荷重痛あり。足関節の底背屈動作では痛みはない。
【施術内容・結果】本症例は、約半年前から左下腿に荷重痛を訴えており慢性的な痛みであることから痛みの要因として疼痛部の筋緊張を考えた。
疼痛部を触察したところ膝窩より約5cm遠位の左下腿後面外側に筋硬結と思われる幅約2㎝、長さ約15㎝大のしこりを確認し緩消法にて2分弛緩した結果、歩行時痛は10から9(NRS改変)と小さくなった。痛みの軽減があったためさらに10分弛緩した結果、しこりの大きさは5割減になり痛みは10から5(NRS改変)と小さくなった。
しこりの減少に伴って痛みが減少したためさらに約10分弛緩し、しこりの大きさは8割減となり歩行痛は10から0(NRS改変)となった。次に側弯症(腰椎左凸)の既往があるため腰部周辺の筋緊張による左下肢への血行不良も痛みの要因と考えられ再発防止のため腰部の施術を行うことにした。触察したところ腰部の筋緊張を確認し腰部側面筋緊張部に緩消法を約10分施術し筋弛緩を確認した。腰部側面の体表より押圧深は約1㎝から約2cmとなった。
「痛みがなくなりトイレに行くのが楽になった」と喜びの報告を受けた。