【患者】40代前半 男性
【主訴】腰が痛くて動くのも辛い。
【既往歴】近医整形外科にて腰椎ヘルニアと診断。
【現病歴】建築現場の勤務により約20年間腰部の痛みの消長を繰り返し、10日前にギックリ腰になり欠勤している。過去にギックリ腰を4回経験している。
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【現症】安静時痛は無いが、胸腰部伸展動作にて第3腰椎(以下、L3)棘突起・第4腰椎(以下、L4)棘突起から四横指の範囲に痛みの訴え。立位による股関節屈曲・膝関節屈曲(以下、屈伸運動)が腰部の痛みが強く出来ない。
【施術内容・結果】本症例は、20年間腰部の痛みの消長を繰り返し、10日前より腰部に強い痛みを訴えており、触察と目視による熱感や腫脹などが無い事を確認できた事により、痛みの要因として腰部の筋緊張と考えた。
初めに、触察にて痛みを訴えているL3高位の腰部側面に筋緊張を確認し、筋緊張部に緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した。結果、屈伸運動時の腰部の痛みが10から5(NRS改変)と小さくなった。
続けて同部位への施術を約10分継続し筋弛緩を確認した。結果、屈伸運動時の腰部の痛みが10から1(NRS改変)と小さくなった。腰部の痛みが1割程度になった事で再度、痛みの訴えている箇所を確認した結果、腸骨稜筋付着部付近を訴えた為、同箇所に緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した。結果、屈伸運動時の腰部の痛みが10から0(NRS改変)と消失した。
本症例は痛みの評価として屈伸運動時の腰部の痛みに統一したが、施術前に訴えていた胸腰部伸展動作の痛みも消失し、腰部の痛みにより仕事を欠勤しているが翌日から仕事復帰できそうとの言葉を頂いた。