【患者】40代前半 女性
【主訴】首が痛くて動かしづらい。体を左に曲げると左のお尻も痛い。
【既往歴】-
【現病歴】1週間ほど前から腰部に違和感があり、3日前に寝違えたのか頚部痛を発症した。さらに本日になり体幹の左側屈により左臀部に痛みが出始めた。
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【現症】頚部の自動関節可動域(以下ROM)左側屈約25度で左肩甲骨上角周囲に運動痛を訴える。
体幹左側屈の可動制限はみられないが、最終域で左臀部運動痛を訴える。
【施術と結果】本症例は、1週間ほど前から腰部の違和感および3日前から頚部痛を訴えており、頚部左側から左肩甲骨上角周囲の痛みおよび左臀部痛はそれぞれ筋緊張が要因と考え触察をしたところ、それぞれの部位に筋緊張が確認された。
初めに訴えが強い頚部の施術を行った。左肩甲骨上角周囲に約1分施術し筋弛緩を確認し、結果運動痛が軽減したので引き続き同部位に約3分施術を行ったところ、頚部ROM左側屈25度における運動痛は10から5(NRS改変)となった。次に左胸鎖乳突筋周囲に約1分施術をして筋の弛緩を確認し、結果運動痛が軽減したので、引き続き3分施術を行ったところ、頚部ROM左側屈25度での運動痛は消失した。頚部ROM左側屈約40度に改善し、運動痛は10から3(NRS改変)となった。
頚部左側および左臀部の筋緊張は、腰部の筋緊張が要因となると考え腰部の触察を行ったところ、腰部左側に筋緊張が確認されたので、最も筋緊張が強く触察された第3腰椎高位の腰部左側面に約10分施術し筋弛緩を確認し、結果押圧深約2.0cmから2.5cmとなり、頚部ROM左側屈約45度に改善し頚部左側の運動痛は10から2(NRS改変)となり、体幹左側屈時の左臀部運動痛は消失した。