【患者】40代後半 女性
【主訴】膝が痛くて最後までしゃがめない。
【既往歴】-
【現病歴】約20年前にスノーボードで左膝関節を受傷し、以降痛みの出現と消失を繰り返していた。約3年前に仕事により膝関節に負担が掛かり、両膝関節に痛みと腫脹を感じるようになり、近医整形外科を受診し画像診断により異常所見が確認されなかった。近医整形外科によるリハビリや整骨院での施術により痛みの減少はみられたが、半年前から痛みが強くなり仕事にも支障をきたすようになってきた。知人の紹介により、当院に来院された。
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【現症】両膝関節に痛みが発生しているが、右膝関節と比較して左膝関節の痛みが強く、起立位からの膝関節屈曲動作(しゃがむ動作)にて両膝関節屈曲約90°で膝関節に痛みが出現。階段昇降による痛みが有り、特に降段時に痛みが強い。夜間痛有り。
【施術内容・結果】本症例は、両膝関節に痛みを訴えており、目視による組織損傷や腫脹と触察による熱感が確認できなかった為、両膝関節周辺部の筋緊張が痛みの要因と考えた。
初めに、左鵞足付着部近位約2cmの左膝関節内側面に疼痛を訴えた為、疼痛部位に緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した。結果、起立位からの膝関節屈曲動作による左膝関節の痛みが10から8(NRS改変)と小さくなった。想定よりも痛みが減少しなかった事により、触察にて左大腿直筋を確認し、左膝関節上方約10cm周辺部に筋緊張を確認し筋緊張部に緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認。結果、起立位からの膝関節屈曲動作による左膝関節の痛みが10から4(NRS改変)と小さくなった。
次に、左膝関節の痛みの減少により右膝関節の痛みを強く感じるとの訴えにより、左膝関節同様に右大腿直筋を触察し右膝関節上方約15cm周辺部に筋緊張を確認し筋緊張部に緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認。結果、起立位からの膝関節屈曲動作による右膝関節の痛みが10から3(NRS改変)に小さくなった。
両膝関節の痛みが半減以上を確認できた事により膝関節周辺部の筋緊張の要因は腰部の筋緊張である事を説明し、第4腰椎高位の腰部側面から緩消法を約20分施術し筋弛緩を確認。結果、腰部押圧深は約0.5cmから約2cmとなり、起立位からの膝関節屈曲動作にて両膝関節屈曲約130°と大きくなり、しゃがみ込めるようになった。
現在、長期間痛みが有った事で仕事にも影響が出ている事により、精神的にも不安が強いとの事だったが、再発抑制の説明により不安感が減少し、希望がもてたとの言葉を頂いた。