妊娠中の女性の肩こり、首こりの改善例

【現症】安静時痛はないものの、常に頚部周辺に重だるさを感じる。来店時の吐き気はない。頚部関節可動域制限あり。頚部関節可動域（以下、ROM）自動で屈曲約25°で痛みが発生し、頚部付け根周辺に引張感と痛みあり。頚部ROM自動で伸展約40°、痛みは発生しない。
【施術と結果】本症例は頚部関節屈曲時に頚部付け根周辺に引張感と痛みを訴えており、頚部背面の筋緊張が痛みの要因と考え、頚部背面を触察したところ筋緊張を確認したため、頚部左側後面、頚部右側後面にそれぞれ緩消法を約2分ずつ行い筋弛緩を確認した。頚部ROMは自動で屈曲約40°となり、頚部屈曲時の頚部付け根周辺の引張感と痛みは10から2（NRS改変）となり、主観で頚部の軽さを感じるとのこと。
　しかし頚部背面の筋弛緩後も頚部屈曲時の頚部付け根周辺の引張感と痛みが残っているため、頚部関節屈曲時の頚部付け根周辺の引張感と痛みは腰部背面の筋緊張が要因と考え、触察したところ、第二腰椎高位棘突起より左右外方約6㎝付近に筋緊張を確認したため緩消法を約2分行い、筋弛緩を確認した。
　頚部関節屈曲時の頚部付け根周辺の引張感と痛みは10から0（NRS改変）となり、主観で肩こり、首こりは感じなくなった。