【患者】50代後半 男性
【主訴】右股関節から膝にかけて痛む。
【既往歴】-
【現病歴】普段は全く運動しないが、1週間ほど前に初めてヨガの教室に参加して体を動かし少し無理をした。その翌日から右股関節から膝にかけて痛みがある。
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【現症】右股関節他動関節可動域(以下ROM)屈曲約95度で右股関節前面に運動痛をあり。
【施術と結果】本症例では、ヨガの翌日から右股関節周辺から右膝周辺にかけてに痛みが発症しており、右股関節周辺から大腿部の筋緊張が痛みの要因と考え患部を触察したところ、右下前腸骨棘周辺および右膝蓋骨周辺に圧痛、右大腿部前面および外側周辺に筋緊張が確認された。
はじめに背臥位で右下前腸骨棘周辺に約1分施術を行い筋弛緩を確認し、結果運動痛の軽減が報告されたので、引き続き右下前腸骨棘周辺から右膝蓋骨周囲にかけて約10分施術を行ったところ、右股関節ROM屈曲約100度で運動痛が10から6(NRS改変)となったが、右下前腸骨棘周辺の圧痛は変化がみられなかった。
次に右下前腸骨棘周辺から右膝蓋骨周辺にかけての痛みは腰部の筋緊張が要因と考え、腰部を触察したところ左右とも腰部側面に筋緊張が確認された。端坐位で右第4腰椎高位の腰部両側面からやや前面にかけて約10分施術を行った結果、押圧深約1.0cmから1.5cmとなり、右下前腸骨棘周囲の圧痛が10から5(NRS改変)、右股関節屈曲約100度で運動痛が10から2(NRS改変)となった。