【患者】80代前半女性
【主訴】腰が常に痛くて背中が伸ばせない。
【既往歴】(ー)
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【現症】40代の頃から腰痛があった。10年位前からは右臀部・右大腿部の痛みが強く、歩行時は胸腰部を屈曲する状態である。また、この姿勢から胸腰部伸展動作でも強い痛みが起こる。寝返りでも痛みで目が覚める状態。
【施術と結果】本症例は腰部の筋緊張が要因となって右腰部と右臀部・右大腿部に強い痛みがある考えた。
右臀部痛の直上の腸骨稜周辺に付着している腰部の筋に緩消法にて約5分弛緩した結果、右臀部の痛みは10から7(NRS改変)と小さくなった。
次に右腰部の疼痛部位に約10分弛緩した結果、右腰部の痛みは10から7(NRS改変)と小さくなった。触察にて腰部全体に強い筋緊張を確認。腰部全体の筋緊張の要因は腰部側面の緊張と考えた。腹部側面の押圧深は約1cm程度。腰部側面に緩消法にて約40分弛緩する。 腰部側面の押圧深は約2.5cm深となった。腰部の痛みは7から6(NRS改変)と小さくなった。胸腰部屈曲は約40°から約25°と小さくなった。また、施術日の夜は寝返りの痛みで目が覚めることはなかったと報告を受けた。