【患者】70代前半男性
【主訴】前屈みになってきて体がしんどく伸ばせない。
【既往歴】腎不全人工透析(歴約40年)
【現病歴】腰痛があり、約4か月前より前屈み姿勢が強くなり体を伸ばすことができなくなった。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】70代前半男性
【主訴】前屈みになってきて体がしんどく伸ばせない。
【既往歴】腎不全人工透析(歴約40年)
【現病歴】腰痛があり、約4か月前より前屈み姿勢が強くなり体を伸ばすことができなくなった。
続きを読む【現症】胸腰部自動関節可動域(以下、ROM)伸展-30° 身長158.7cm
【施術と結果】本症例は腰痛がある為、腰部筋群と腹部周辺部筋の筋緊張が前傾姿勢の原因であると考えた。
先ず、座位にて腰部を触察すると前傾の為腰部後面に張り緊張があり、腰椎1番(以下、L1)2番(以下、L2)3番(以下、L3)棘突起後方凸が著名であった。仰臥位は可能と報告を受けた為、腰椎L1からL3の椎間関節が現状から伸展可能であると推測した。施術は腰部側部から前面に対し緩消法を行う事とした。腰部側部の伸縮がうまく動かなかった為、体幹側屈他動運動にて約5分緩消法を行うと体幹側屈が自動運動が可能となった。続けて緩消法を約10分行い筋弛緩を確認した。次に施術ベッドに仰臥位になっていただき、腹部の緊張部位に緩消法を約3分行い筋弛緩を確認した。前傾が目視でもやや改善したように確認し胸腰部自動ROM伸展-25°に改善した。
効果があった為続けて緩消法を約10分行い同様に施術ベッドにて腹部の筋緊張に対し緩消法を約5分行い筋弛緩を確認した。胸腰部自動ROM伸展-20°身長159.5cmに+0.8cmとなった。L1からL3の曲突起後方凸がやや軽減したように確認した。
体のしんどさもなくなり楽になったとご報告いただいた。続けて腰部から腹部のを軟らかくし、自分でも行うように話した。