【患者】50代前半、女性
【主訴】立ったり座ったりの時に右膝が痛い。特に座っている状態から立ち上がる時。
【既往歴】特記事項なし
【現病歴】約2年半前から特に誘因なく右膝痛が発生。特に、座位からの起立動作時に痛みを感じるとのこと。他院での受診歴・治療歴なし。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代前半、女性
【主訴】立ったり座ったりの時に右膝が痛い。特に座っている状態から立ち上がる時。
【既往歴】特記事項なし
【現病歴】約2年半前から特に誘因なく右膝痛が発生。特に、座位からの起立動作時に痛みを感じるとのこと。他院での受診歴・治療歴なし。
続きを読む【現症】椅座位からの起立動作時(以下、同動作時)に、右膝蓋骨上極付近から内側縁にかけて痛みが出現する。正座は可能。
【検査結果】超音波検査にて膝関節水腫なし。レントゲン写真では右膝内側に軽度変形あり(Kellgren-Laurence分類1)。
【施術と結果】本症例は、痛みを訴えている右膝蓋骨近位部から内側周辺の筋腱群の緊張亢進によるものと考え、その要因となる右上前腸骨棘付近から腰部右側にかけての筋緊張を疑った。触察にて、当該部位に筋緊張を確認した為、右上前腸骨棘付近(以下、部位A)を施術開始箇所とした。
まず施術者①の施術開始から約30秒で部位Aの筋弛緩を確認。同動作時の右膝痛は10から5(NRS改変)と小さくなった。筋弛緩と共に痛みに変化が見られた事から、部位Aの施術を継続する事とした。
次に施術者②に交代し施術を継続。約1分で部位Aの筋弛緩を確認。同動作時の右膝痛は10から4(NRS改変)と小さくなった。
再度施術者①に交代。約2分、部位Aへの施術を行うも痛みの変化がなかったため、筋緊張亢進が残存していると感じた部位(腰部右側面方向へ約4横指移動:以下、部位B)へ施術部位を変更した。施術約1分で部位Bの筋弛緩を確認。同動作時の右膝痛は10から3(NRS改変)と小さくなった。
更に施術者②に交代し、部位Bを継続施術。約2分で痛みは10から2(NRS改変)と小さくなった。この時点で、別症状を訴えられた為、別部位への施術に移った。またその後、本症状と別症状の寛解と再発予防の為に重要と考えられる腰部の両側面を施術。総計45分の施術で終了となった。
【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①秦②渡邉の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査は施術者①が行った。