1ヵ月以上続く右拇指の感覚鈍麻の改善例

【施術と結果】本症例は、誘因無く右拇指に感覚鈍麻が生じており、同時に背部の痛みと右上肢の痺れも訴えていることから、右上肢周辺の血行不良が要因と考えた。

　先ず、右鎖骨周辺の筋緊張から来る右鎖骨下動脈圧迫による右拇指への血行不良が要因と考え、右鎖骨周辺を触察したところ筋緊張を確認し、緩消法を約3分施術し筋弛緩を確認。結果、右拇指の指尖を圧迫した時に感じる圧は主観により変化無しと報告を受けた。

　改善が見られなかった為、次に右橈骨遠位端の掌側周辺を触察したところ筋緊張を確認し、緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認。結果、右拇指の指尖を圧迫した時に感じる圧は、左拇指と比べて主観により約4割と改善の報告を受けた。改善が見られた為、続けて右前腕屈筋群を触察して筋緊張を確認し、緩消法を約5分施術し筋弛緩を確認。結果、右拇指の指尖を圧迫した時に感じる圧は、左拇指と比べて主観により約7割と改善の報告を受けた。

　「右親指の感覚が無くて仕事にならなかったが、これで仕事が出来そうだ」と安心した様子でお帰りいただいた。