【患者】70代後半、男性
【主訴】右手の親指が痺れる
【既往歴】高血圧症、糖尿病(近医内科で投薬加療中)
【現病歴】約10年前から、特に誘因なく右母指に痺れが出現した。以後、これまで色々と治療を行ったが、まだ残存している。糖尿病との関連性は無いとのこと。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】70代後半、男性
【主訴】右手の親指が痺れる
【既往歴】高血圧症、糖尿病(近医内科で投薬加療中)
【現病歴】約10年前から、特に誘因なく右母指に痺れが出現した。以後、これまで色々と治療を行ったが、まだ残存している。糖尿病との関連性は無いとのこと。
続きを読む【検査結果】母指の運動麻痺なし
【施術と結果】本症例は、安静時に同時に別症状も訴えており、中指より母指にかけての範囲での痺れであることから、関係すると考えられる右肩甲骨内側の筋緊張を疑った。触察にて健側と比しての筋緊張を確認したため、施術開始箇所とした。
まず施術者①の施術開始から、約30秒で筋弛緩を確認したが、痺れに変化は見られなかった。変化がなかったことから、次の施術箇所を手関節とした。手関節掌側正中から1横指橈側に緊張を確認。施術約30秒で同部位の弛緩を確認。痺れは主観で半減した。変化が見られたことから、同部位の施術を継続する事とした。
次に施術者②に交代。施術約1分で同部位の弛緩を確認。しかし、痺れに変化が見られなかった事から、施術箇所の変更をする事にした。触察にて、右肘関節屈側正中から2横指遠位付近の前腕部に筋緊張を確認したため、その部位に施術を実施。約1分で弛緩を確認するも痺れは半減のままではあったが「全体的に腕の動きが軽くなった感じがする」と報告を受けた。また「体も軽くなったし、緩消法なら手の痺れは治りそうだ」と喜ばれた。
この後は、症状の増悪を防ぐ目的と、最終的な症状寛解に必要と考えられる腰部側面の施術も行った。また本症例は、同時に3つの症状を訴えられており、それについては別記する。(症例163、164を参照)
【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①秦②渡邉の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査評価は施術者①が行った。