【患者】70代前半、女性
【主訴】左膝が痛い。特に、正座から立ち上がる時が痛い。
【既往歴】手術:大腸癌(約12年前)
【現病歴】約4ヶ月前、特に誘因なく左膝内側に痛みが出現。近医整形外科を受診し、レントゲン検査にて骨に異常なく、炎症のためと言われた。内服薬と湿布を処方されたが、10日間使用しても痛みが改善しないため、当院に来院。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】70代前半、女性
【主訴】左膝が痛い。特に、正座から立ち上がる時が痛い。
【既往歴】手術:大腸癌(約12年前)
【現病歴】約4ヶ月前、特に誘因なく左膝内側に痛みが出現。近医整形外科を受診し、レントゲン検査にて骨に異常なく、炎症のためと言われた。内服薬と湿布を処方されたが、10日間使用しても痛みが改善しないため、当院に来院。
続きを読む【検査結果】立位レントゲン検査では骨性病変なく、軽度の内反膝のみ。
【施術と結果】本症例は、膝蓋骨周辺の筋腱群の緊張亢進によるものと推察し、その要因となる上前腸骨棘周辺から施術を開始する事した。
まず施術者①の施術開始から、約30秒で筋弛緩を確認。動作Aでの痛みは10から8(NRS改変)と小さくなった。痛みに変化が見られたことから、同部位への施術を継続する事とした。
次に、施術者②に交代し施術を継続。約1分で同部位の筋弛緩を確認。動作Aでの痛みは10から6(NRS改変)と小さくなった。続けて施術者②が施術。約2分後、同部位の更なる筋弛緩を確認。動作Aでの痛みは10から3(NRS改変)と小さくなった。
再度施術者①に交代し、同部位への施術を継続。約2分後、同部位の筋弛緩はするも痛みの変化が見られなかったことから、上前腸骨棘周辺の筋緊張の要因と考えられる腰部側面へと施術部位を変更する事とした。腰部側面への施術開始から、約3分で筋弛緩を確認。動作Aでの痛みは10から0(NRS改変)と消失した。また、動作Bでの痛みも「気にならないぐらい」との報告を受けた。
まだ若干、膝内側に引張感と、腰部に筋緊張が残っているため、再発予防の目的から、残る時間は腰部側面への施術を行った。
【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①渡邉②筆者の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の画像検査と評価は施術者②が行った。