【患者】40代後半、女性
【既往歴】-
【主訴】学生の頃から腰痛がない日がない。
【現病歴】中学生の頃、バスケットボール部の試合のときに急性腰痛を発症してから、前かがみになると腰部に痛みが発生するようになった。その後徐々に悪化し、2か月前に大掃除をしたときに急性腰痛を再発。1週間程で歩けるようにはなったが、前かがみの動作はできず、顔を洗うこともできない。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】40代後半、女性
【既往歴】-
【主訴】学生の頃から腰痛がない日がない。
【現病歴】中学生の頃、バスケットボール部の試合のときに急性腰痛を発症してから、前かがみになると腰部に痛みが発生するようになった。その後徐々に悪化し、2か月前に大掃除をしたときに急性腰痛を再発。1週間程で歩けるようにはなったが、前かがみの動作はできず、顔を洗うこともできない。
続きを読む【施術と結果】本症例は20年以上前から続く腰痛であり、目視と触察にて腫脹や熱感が確認できなかったことから、腰部全体の筋緊張が痛みを訴える両脊柱起立筋周辺の筋緊張を発生させ、血行不良が起きていることが痛みの一つの要因であると考えた。
まず、腰部側面を触察し筋緊張を確認。押圧深は左右共に約10mmであった。筋緊張部位を緩消法にて約2分弛緩したところ、安静時の痛みは10から2(NRS改変)となり、胸腰部屈曲約15°での痛みは10から6(NRS改変)となった。
痛みに変化が確認できたため、引き続き同部位を約5分弛緩したところ、胸腰部屈曲約15°での痛みは10から0(NRS改変)と消失し、胸腰部屈曲約30°まで可能となった。
ここで、右脊柱起立筋周辺の痛みは消失し、左脊柱起立筋周辺の痛みのみとなったとご本人より報告があったため、再度左脊柱起立筋周辺を触察したところ、しこりを確認し、中学生の時の急性腰痛発症時に発生した筋硬結と考えた。筋硬結と考えられる部位を緩消法にて約30秒弛緩したところ、胸腰部屈曲時の痛み及び安静時の痛みは10から0(NRS改変)となり、胸腰部屈曲動作時の可動域制限は確認できなくなった。
ご本人の都合により短時間の施術となったが、「今までいろいろ試してみたが、痛みが消えることはなかった。こんなに短時間で痛みをとってくださってありがとうございます。」とお喜びの声を頂いた。