【患者】70代前半、女性
【既往歴】(-)
【主訴】 約半年前からテニスのラケットを握ると右手の薬指が痛いので困っている、拳を握ると薬指が引っ掛かって固まってしまう。
【現病歴】約半年前から右環指中手指節関節(以下、MP)掌側に押圧痛が発症した。発症当時はラケットを把持するときに痛みがあったが、痛みは徐々に増悪し日常生活動作での屈曲動作で弾発症状が出る様になった。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】70代前半、女性
【既往歴】(-)
【主訴】 約半年前からテニスのラケットを握ると右手の薬指が痛いので困っている、拳を握ると薬指が引っ掛かって固まってしまう。
【現病歴】約半年前から右環指中手指節関節(以下、MP)掌側に押圧痛が発症した。発症当時はラケットを把持するときに痛みがあったが、痛みは徐々に増悪し日常生活動作での屈曲動作で弾発症状が出る様になった。
続きを読む【施術と結果】本症例は約半年前からの右環指のバネ指を訴えているが、発症機転が外傷性ではない事と日常的にテニスのコーチをしている事から、右前腕屈筋群が緊張した事で手指への血行不良が続き、徐々に右環指MP周辺の屈筋腱周辺が肥厚してきたことが要因と推察した。
触察にて右環指MP周辺の屈筋腱周辺の肥厚を確認し緩消法にて約2分施術した結果、掌握運動でのロッキングは起こるが、屈曲時の痛みは10から5(NRS改変)と小さくなった。同部位には肥厚が残存している為さらに約8分施術した結果、掌握運動でのロッキングは起こらなくなり痛みは10から0(NRS改変)と消失した。
次に右前腕屈筋群を触察したところ肘関節橈側から遠位約15㎝までの範囲に筋緊張を確認し緩消法にて約15分施術し筋弛緩を確認して本日の施術を終了した。
「あー楽になった。何回動かしても痛くない」とお喜びの報告を受けた。